夏の夜。
静かにくつろいでいると、どこからともなく聞こえてくる「プ〜ン……」。
そして、寝ようとした瞬間に耳元を飛ぶ。
蚊。
昔なら蚊取り線香、今なら電気式蚊取りやスプレーなどが定番ですが、2026年になって登場したのが、まるでSF映画のような蚊取り機です。
その名も、
「Photon Matrix(フォトン・マトリックス)」
なんと、LiDARなどのセンサーで蚊を検知し、レーザーを照射して飛行能力を奪うという仕組みです。
「いやいや、そんなの映画の話でしょ?」
と思った人も多いはず。
ところが、Photon Matrixは実際に製品化が進み、現在は公式ストアで販売・予約受付が行われています。2026年8月時点では、家庭向け赤外線モデルが988ドル、青色レーザーモデルが1,088ドルで掲載されています。
今回は、この「レーザーで蚊を撃退する」という、とんでもない最新ガジェットを詳しく見ていきます。



目次
- 蚊取りがレーザーの時代に?「Photon Matrix」とは
- どうやって蚊を見つける?仕組みをわかりやすく解説
- 本当に蚊を撃退できる?メーカー発表の性能
- 価格はいくら?日本から購入できる?
- 赤外線モデルと青色レーザーモデルの違い
- レーザーなのに安全なの?
- 普通の蚊取り機と比べるとどうなのか
- Photon Matrixは買いなのか?
- まとめ|蚊取りは本当にSFの世界へ
1.蚊取りがレーザーの時代に?「Photon Matrix」とは
Photon Matrixは、LiDAR、レーダー、画像認識、レーザーなどを組み合わせた蚊の物理的駆除システムです。
従来の蚊取り機とは考え方がまったく違います。
蚊取り線香なら、
煙や薬剤で蚊を寄せ付けない・駆除する
電気式蚊取りなら、
薬剤を空間に拡散する
という方法が一般的です。
ところがPhoton Matrixは、
蚊を見つける → 追跡する → レーザーを照射する
という方法。
つまり、
「蚊を狙い撃ちする」
わけです。
メーカーによると、蚊のサイズや飛行速度などを判別し、対象と判断した場合にレーザーを照射。蚊の羽を狙って飛行能力を奪う仕組みと説明されています。
これ、言葉だけ聞くと完全にSFです(笑)。
2.どうやって蚊を見つける?仕組みをわかりやすく解説
ここがPhoton Matrixの一番面白いところです。
単純に「蚊が飛んできたらレーザーを撃つ」というわけではありません。
大まかな流れは、
① スキャン
↓
② 蚊を検知
↓
③ 大きさ・動きを判別
↓
④ 飛行位置を追跡
↓
⑤ レーザー照射
です。
① LiDARで空間をスキャン
Photon MatrixはLiDARを利用して、周囲の空間をスキャンします。
LiDARとは、光を使って対象物までの距離などを測定する技術です。
自動車業界でも、自動運転やADASなどで注目されている技術ですね。
Photon Matrixでは、この技術を蚊の検知に利用しています。
② 蚊らしい物体を検知
空間をスキャンしているところに、小さな飛翔物が入ってきます。
そこで、
「これは何だ?」
と判別。
メーカーによれば、蚊などの対象をサイズや飛行速度などから識別する設計になっています。
対象として想定されているのは、
2~20mm程度、飛行速度1m/s以下
の飛翔昆虫です。
③ 飛んでいる蚊を追跡
蚊は止まってくれません。
ここが普通の虫取り機との大きな違いです。
Photon Matrixは、検知した対象の位置をリアルタイムで追跡し、レーザーを向ける必要があります。
そのため、LiDARだけではなく、複数のセンサーや追跡システムを組み合わせています。
④ レーザー照射
そして最終段階。
対象が蚊と判断されると、レーザーを照射。
メーカー説明では、蚊の羽を狙って飛行能力を奪い、落下させる仕組みとされています。
つまり、
「焼き殺す」というより「飛べなくする」
という考え方です。
3.本当に蚊を撃退できる?メーカー発表の性能
ここは冷静に見ておきたいところです。
Photon Matrixのメーカーは、蚊を自動検知してレーザーで撃退する実演動画やテスト結果を公開しています。
また、公式情報では、
- 対象サイズ:2~20mm
- 対象飛行速度:最大1m/s
- 有効距離:最大6m
- スキャン範囲:90度
などが示されています。
かなり本格的です。
ただし注意点があります。
「メーカー発表」と「第三者検証」は別
メーカーが公表している性能については確認できます。
しかし、
「どんな家庭環境でも同じ性能が出る」
とまでは確認できません。
公式サイトでも、実際の認識・追跡性能は、昆虫の大きさ、飛行速度、距離、天候、使用環境などによって変化すると説明されています。
そのため、
「買えば家の蚊が全部レーザーで瞬殺される」
と考えるのは早いでしょう。
ここは2026年8月時点では、実際のユーザーによる長期レビューが蓄積するのを待ちたいポイントです。
4.価格はいくら?日本から購入できる?
ここで多くの人が驚くと思います。
安くありません。
2026年8月時点の公式ストアでは、
赤外線モデル
988ドル
青色レーザーモデル
1,088ドル
となっています。
日本円では為替レートによって変わりますが、ざっくり考えても10万円台のガジェットです。
つまり、
「蚊取り機としては、かなり高級」
です。
さらに公式ストアでは現在、**Pre Order(予約注文)**として掲載されており、支払い確認後120日以内の発送予定とされています。
また、輸入時の関税・税金などは購入者負担と記載されています。
日本で普通の家電として買える?
2026年8月18日時点で、
日本国内の一般的な家電量販店で普通に購入できる定番商品になっていることは確認できません。
公式ストアからの購入という選択肢はありますが、海外製品なので、
- 価格
- 送料
- 税金・関税
- 電源仕様
- 保証
- 修理対応
などを確認してから購入した方がいいでしょう。
5.赤外線モデルと青色レーザーモデルの違い
Photon Matrixには大きく分けて2種類があります。
| モデル | 特徴 | 向いている場所 |
|---|---|---|
| 赤外線モデル | レーザーが肉眼では見えない | 寝室・室内 |
| 青色レーザーモデル | 青い光が見える | 屋外・庭・テラス |
寝室なら赤外線
赤外線モデルはレーザー光が肉眼で見えないため、
「寝ている間に蚊を狙ってほしい」
という用途に向いています。
メーカーも寝室やベビールームなど、光を気にする場所での利用を想定しています。
屋外なら青色レーザー
青色モデルはレーザー照射時の光が見えるため、SF感はこちらが上。
庭やテラス、屋外スペースなどでの利用を想定しています。
個人的には、
「蚊をレーザーで撃っているところを見たい!」
なら、こちらでしょう(笑)。
6.レーザーなのに安全なの?
ここは絶対に確認しておきたいポイントです。
「レーザー」と聞くと、
「目に入ったら大丈夫なの?」
という疑問が出てきます。
当然です。
メーカーは、
- 人間検知
- 背景検知
- 対象物のサイズ判定
- レーザー照射制御
などの複数の安全機構を搭載していると説明しています。
また、開発過程ではIEC 60825-1などのレーザー安全規格を含む国際認証への対応が進められていました。
ただし、
「レーザーだから絶対安全」ではありません。
使用する場合は、必ずメーカーの取扱条件・設置条件・安全表示を確認するべきです。
特に、
- 子ども
- ペット
- 人の目線
- 鏡やガラスなどの反射物
- 設置場所
には注意したいところです。
7.普通の蚊取り機と比べるとどうなのか
では、普通の蚊取りと比べてみましょう。
| 項目 | 蚊取り線香 | 電子蚊取り | UV捕虫器 | Photon Matrix |
|---|---|---|---|---|
| 薬剤 | ○ | ○ | × | × |
| 煙 | ○ | × | × | × |
| レーザー | × | × | × | ○ |
| 自動追跡 | × | × | × | ○ |
| SF感 | ★ | ★ | ★★ | ★★★★★ |
| 価格 | 安い | 安め | 中程度 | 高い |
| 最新技術 | ★ | ★★ | ★★★ | ★★★★★ |
こうして見ると、
Photon Matrixは「蚊取り機」というより、AI・センサー・光学技術を組み合わせたハイテク家電
と考えた方が近いかもしれません。
8.Photon Matrixは買いなのか?
ここは用途によります。
「安く蚊を退治したい」
なら、
おすすめしません。
10万円前後を払ってまでレーザー蚊取りにする必要はありません。
従来型の蚊取り製品の方が圧倒的に安く済みます。
「最新テクノロジーが好き」
なら、
かなり面白い製品です。
LiDAR、レーダー、画像認識、レーザー追跡という技術を、蚊の駆除に持ってきた発想そのものが面白い。
自動車好きなら、
「車のADAS技術を蚊取りに持ってきたらこうなった」
と考えると、かなり興味深いですよね。
「薬剤を使わずに蚊を物理的に駆除したい」
この用途なら、Photon Matrixのコンセプトには魅力があります。
メーカーは、薬剤・煙・スプレーなどを使わず、レーザーによる物理的な駆除を特徴として説明しています。
ただし、実際の日本の住宅環境でどの程度の蚊を処理できるのかは、まだ長期的な第三者レビューを待ちたいところです。
9.まとめ|蚊取りは本当にSFの世界へ
今回紹介したPhoton Matrix。
最初に聞いたときは、
「レーザーで蚊を撃つって、さすがにネタでしょ?」
と思ってしまいます。
でも実際には、
LiDARで検知
↓
対象を識別
↓
飛行位置を追跡
↓
レーザー照射
↓
飛行能力を奪う
という、かなり本格的なシステムになっています。
そして2026年8月現在、公式ストアでは実際に製品が掲載され、予約販売も行われています。家庭向け赤外線モデルは988ドル、青色レーザーモデルは1,088ドルです。
ただし、価格は決して安くありません。
だから現時点での結論は、
「普通の蚊取り機として買う」というより、「未来のテクノロジーを体験するハイテクガジェット」として見るのが面白い
というところでしょう。
それにしても……
昔の人が見たら、
「蚊を……レーザーで撃っている……?」
となるでしょうね(笑)。
蚊取り線香から始まった夏の風物詩が、ついにAI+LiDAR+レーザーの時代へ。
これから先、蚊取り機がどこまで進化するのか、ちょっと楽しみです。🦟🔫
【KEN97 GARAGE的ひとこと】
車の世界では、
「人間が操作する」
↓
「センサーが周囲を見る」
↓
「コンピューターが判断する」
↓
「車が自動で動く」
という進化が進んでいます。
そして蚊取りでも、
「蚊を探す」
↓
「センサーで検知する」
↓
「AI・システムが判断する」
↓
「レーザーで狙う」
という同じような進化が起きています。
そう考えると、Photon Matrixは単なる「変わった蚊取り機」ではなく、
「センシング技術が身近な生活用品に入ってきた象徴」
なのかもしれません。
次にレーザーで撃たれるのは……蚊ではなく、もしかすると別の害虫かもしれませんね。
※実際のURLは、KEN97 GARAGE内の記事URLに合わせて設定してください。
情報確認日
2026年8月18日
主な確認先はPhoton Matrix公式サイト・公式ストア、Indiegogoの開発者アップデートです。公式ストアでは現在、赤外線モデル988ドル、青色レーザーモデル1,088ドルで掲載されています。また、いずれも予約注文扱いで、発送条件が記載されています。

