「FD3SのRX-7に乗りたい。でも、維持費って実際いくらかかる?」
これは、FD3Sを購入する前に一番気になることのひとつではないでしょうか。
車両価格だけなら「頑張れば買える」と思っても、FD3Sは購入して終わりではありません。
自動車税、車検、任意保険、ガソリン、オイル、タイヤ、消耗品。
そして、FD3Sならではのロータリーエンジンや経年劣化による修理・予防整備があります。
結論から言うと、FD3Sを年間5,000km程度乗る場合、
FD3Sの維持費は年間45万〜70万円程度
をひとつの現実的な目安として考えておきたいところです。
月額にすると、
約3.8万〜5.8万円
程度。
ただし、この金額には大規模なエンジンオーバーホールなどは含めていません。
FD3Sの場合はさらに、
「修理・予防整備用のお金」
を別に確保しておくことが重要です。
この記事では、2026年8月時点の税金・法定費用を確認しながら、FD3Sの維持費をできるだけ具体的に計算していきます。
この記事で分かること
この記事では、FD3Sの、
- 年間維持費
- 月間維持費
- 自動車税
- 自動車重量税
- 自賠責保険
- 車検費用
- 任意保険
- ガソリン代
- エンジンオイル代
- 消耗品代
- 修理・故障費
- エンジンオーバーホール費用
- 維持費を抑える方法
- FD3Sを購入するために必要な予算
について詳しく解説します。
FD3Sの維持費は年間いくら?
まず、一番知りたいところから答えます。
FD3Sを年間5,000km程度走行すると仮定した場合、
年間45万〜70万円程度
をひとつの目安として考えておくといいでしょう。
ただし、これは車両状態や保険条件、ガソリン価格、整備内容によって大きく変わります。
特にFD3Sでは、
「今年は40万円だったのに、翌年は80万円かかった」
ということも十分考えられます。
理由は、FD3Sが現在ではかなり年数の経過したスポーツカーだからです。
FD3Sの年間維持費一覧
まずは大まかに一覧で見てみましょう。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税 | 45,400円 |
| 自動車重量税 | 約18,900円 |
| 自賠責保険 | 約8,825円 |
| 任意保険 | 3万〜10万円以上 |
| ガソリン | 約10万〜15万円 |
| エンジンオイル等 | 3万〜6万円 |
| 消耗品・予防整備 | 2万〜10万円以上 |
| 車検・整備積立 | 5万〜10万円程度 |
| 修理費 | 0円〜数十万円以上 |
| 年間目安 | 約45万〜70万円程度 |
※任意保険、走行距離、燃費、車両状態、整備内容などによって大きく変動します。
FD3Sの自動車税はいくら?
FD3Sの自動車税は、少し分かりにくい部分です。
13B-REWの実際の排気量は約1,300ccですが、ロータリーエンジンは自動車税の排気量区分を決める際に特殊な扱いがあります。
ロータリーエンジン車は、車検証上の総排気量に1.5を乗じて税制上の総排気量を算定します。自治体の資料でも、この扱いが明記されています。
そのためFD3Sは、
約1,308cc × 1.5=約1,962cc
として扱われます。
つまり、1,500cc超〜2,000cc以下
の区分です。
基本税額は、39,500円/年
ただし、FD3Sはすべて初度登録から13年を超えているため、
実際の納付額を考える場合は重課後の、45,400円/年
を基本的な目安として考えるのが現実的です。
月額にすると、約3,783円/月
FD3Sの自動車重量税はいくら?
次に車検時に支払う自動車重量税です。
FD3Sはグレードによって車両重量が異なりますが、1.5t以下の車両であれば、2026年5月1日以降の継続検査時における18年経過車の自動車重量税は、2年分:37,800円です。
国土交通省の2026年5月1日以降の税額表でも、
エコカー外・自家用乗用車・車両重量1.0t超〜1.5t以下・18年経過は37,800円となっています。
年間に換算すると、18,900円/年です。
つまり、
自動車税45,400円+重量税18,900円/年換算
だけで、年間64,300円
程度になります。
FD3Sの自賠責保険はいくら?
自賠責保険は車検時に加入する強制保険です。
2026年8月時点では、自家用乗用車の24か月契約は、17,650円
が基本です。
したがって年間換算すると、約8,825円です。
なお、自賠責保険料は2026年11月1日始期分から改定され、自家用乗用車24か月契約は17,650円から18,560円になる予定です。
そのため、この記事では、
2026年8月時点:17,650円
として計算しています。
FD3Sの車検費用はいくら?
FD3Sの車検費用は、
法定費用+車検基本料金+整備費用
で考える必要があります。
法定費用には、
- 自動車重量税
- 自賠責保険
- 検査手数料
などがあります。
問題は整備費用です。
FD3Sの場合、
- ブレーキ
- タイヤ
- ブッシュ
- ホース
- ラジエーター
- オイル漏れ
- ベルト
- 足回り
- 排気系
- 電装系
などに問題があれば、車検費用が大きく増える可能性があります。
そのため、FD3Sの車検は10万円前後〜
をひとつの目安にしておきたいところです。
ただし、これは「車検に通すための最低限の費用」という意味ではなく、年式の古いFD3Sを適切に維持するための整備費まで考えると、さらに高くなる可能性があります。
FD3Sのガソリン代はいくら?
FD3Sの維持費で毎月発生するのがガソリン代です。
今回は、
- 年間走行距離:5,000km
- 実燃費:7km/L
- ハイオク:180円/L
として計算します。
5,000km ÷ 7km/L=約714L
14L × 180円=約128,600円/年です。
月額にすると、約10,700円/月
になります。
ただしFD3Sは走り方によって燃費が大きく変わります。
街乗り、渋滞、高速道路、スポーツ走行などで燃料消費量は変わるため、実際のガソリン代はこの数字を超える可能性があります。
FD3Sのエンジンオイル代はいくら?
ロータリーエンジンを維持するうえで、エンジンオイルの管理は非常に重要です。
年間の交換回数や使用するオイルによって違いますが、年間3万〜6万円程度
をひとつの予算として考えておくといいでしょう。
オイル代を節約しすぎるより、
定期的に状態を確認して交換する
ことのほうが重要です。
FD3Sは「オイル交換をサボっても大丈夫」というタイプの車ではありません。
FD3Sはプラグ交換も重要
ロータリーエンジンではスパークプラグも重要な消耗品です。
FD3Sでは、
- プラグ
- プラグコード
- イグナイター
- イグニッションコイル
など、点火系の状態を確認しておきたいところです。
特にエンジン始動時の違和感やアイドリング不調などがある場合は、点火系だけでなくエンジン本体の状態も確認したほうが安心です。
FD3Sの修理費が怖い理由
ここが、FD3Sの維持費を考えるうえで最も重要です。
税金やガソリン代だけを見ると、
「年間30万円くらいで乗れるんじゃない?」
と思うかもしれません。
しかしFD3Sでは、
突発的な修理費
を考える必要があります。
FD3Sは年式が古くなっているため、走行距離だけでは判断できない部品の経年劣化があります。
例えば、
- ラジエーター
- ホース
- オルタネーター
- センサー
- 燃料系
- ブレーキ
- クラッチ
- 足回り
- タービン
- エアコン
- 電装系
などです。
FD3Sのエンジン修理は特に高額
そして最も大きな出費になりやすいのが、エンジン関係です。
FD3Sの13B-REWは、適切にメンテナンスすれば長く楽しめる一方、エンジン内部の状態が悪化すれば大規模修理が必要になる場合があります。
例えば、
- 圧縮低下
- 始動不良
- アイドリング不調
- パワーダウン
- 白煙
- オイル消費増加
などがある場合は、早めに状態を確認したいところです。
KEN97 GARAGEでは、FD3Sの圧縮測定についても詳しく解説しています。
FD3Sのエンジンオーバーホール費用
エンジンオーバーホールまで必要になると、維持費は一気に変わります。
KEN97 GARAGEで紹介している目安では、
| 内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 軽整備レベル | 30万〜50万円 |
| 一般的なオーバーホール | 80万〜150万円 |
| フルリフレッシュ | 150万〜250万円以上 |
となっています。
FD3Sのエンジンオーバーホール費用はいくら?実際の見積もりと内訳を公開
もちろん、これはすべてのFD3Sに必要になる費用ではありません。
ただし、
「FD3Sの維持費=税金+ガソリン」
と考えてしまうのは危険です。
FD3Sのエンジンブローを防ぐには?
エンジンを壊してから修理するより、
壊れる前に異常を発見する
ことが重要です。
例えば、
- 温間始動が悪くなった
- アイドリングが不安定
- 白煙が増えた
- オイル消費が増えた
- パワーが落ちた
- 水温が高くなった
- 異音がする
などの変化です。
こうした症状を放置しないことが、結果的に大きな修理費を抑えることにつながります。
KEN97 GARAGEでもFD3Sのエンジンブロー前兆について詳しく紹介しています。
FD3Sの維持費を「月額」で考えてみる
年間の費用だけではイメージしにくいので、月額に換算してみます。
例えば年間60万円なら、
600,000円 ÷ 12か月=月50,000円です。
つまりFD3Sを維持するなら、毎月5万円程度
を車のために確保できると、かなり現実的です。
ただし、これだけでは突発修理に対応できません。
そこで、月5万円=通常維持費+月1万〜2万円=修理・予防整備積立
と考える方法がおすすめです。
すると、月6万〜7万円程度
をFD3S関連費用として確保するイメージになります。
FD3Sの維持費シミュレーション
年間5,000kmの場合
| 項目 | 年間目安 |
|---|---|
| 自動車税 | 45,400円 |
| 重量税 | 18,900円 |
| 自賠責 | 約8,825円 |
| ガソリン | 約128,600円 |
| 任意保険 | 50,000円で仮定 |
| オイル等 | 40,000円 |
| 消耗品 | 30,000円 |
| 車検・整備積立 | 50,000円 |
| 合計 | 約371,700円 |
この数字だけを見ると年間約37万円です。
しかし、これはあくまで「大きな修理が発生しなかった場合」のベースとなる維持費です。
そこで修理・予防整備費を年間10万〜30万円程度確保すると、
年間約47万〜67万円程度になります。
これが、FD3Sの年間維持費を考えるうえでの現実的なゾーンです。
年間1万km走るとどうなる?
年間走行距離が増えれば、当然ガソリン代や消耗品代も増えます。
先ほどと同じ条件なら、
10,000km ÷ 7km/L=約1,429L
1,429L × 180円=約257,000円/年です。
5,000kmの場合と比較すると、ガソリンだけで年間約13万円増えます。
つまり、
走行距離が多い人ほど維持費は上がる
ということです。
FD3Sの維持費を安くする方法
FD3Sの維持費を安くするために、
「とにかく整備費を削る」
という考え方はおすすめしません。
むしろ、小さな異常を早期に発見する
ことが重要です。
例えば、
オイル漏れ
小さいうちに修理する。
↓
放置する。
↓
周辺部品まで劣化する。
↓
修理範囲が広がる。
ということがあります。
これはFD3Sに限らず、古い車全般に言えることです。
FD3Sの維持で特にチェックしたい部品
長くFD3Sに乗るなら、以下は定期的に状態を確認しておきたいところです。
エンジン関係
- 圧縮
- オイル漏れ
- 冷却水
- プラグ
- 点火系
- タービン
冷却系
- ラジエーター
- ホース
- 電動ファン
- サーモスタット
- クーラント
足回り
- ブッシュ
- ダンパー
- ボールジョイント
- タイヤ
- ブレーキ
電装系
- オルタネーター
- バッテリー
- センサー
- イグナイター
- エアコン
FD3Sのブレーキ交換費用も知っておきたい
FD3Sを購入・維持するなら、ブレーキも無視できません。
ブレーキパッドだけなら比較的抑えられますが、
- パッド
- ローター
- キャリパー
- ブレーキホース
- フルード
まで交換すると、費用は大きくなります。
「車検だから交換する」のではなく、普段からブレーキの状態を確認しておくことが重要です。
FD3Sは維持費が高いから乗らないほうがいい?
個人的には、「維持費が高い=乗らないほうがいい」とは思いません。
むしろFD3Sの場合は、
維持費を理解したうえで乗る車
だと思っています。
13B-REWのフィーリング。
低いボンネット。
美しいボディライン。
リトラクタブルヘッドライト。
そして、現在では新車で買うことができない存在感。
これらを考えれば、多少の維持費がかかっても乗り続けたいと思う人がいるのは当然です。
ただし、「買える」と「維持できる」は別です。
FD3Sを購入するなら、車両代だけで予算を使い切らないこと。
これが非常に重要です。
FD3Sを買うなら修理費をいくら用意する?
私なら、FD3Sを購入する際には、最低でも30万円
できれば、50万円以上
を車両購入費とは別に残しておきます。
理由は単純です。
納車後に、
- タイヤ
- バッテリー
- オイル
- ホース
- ブレーキ
- 冷却系
- 電装系
などの交換が必要になる可能性があるからです。
さらにエンジン状態まで悪ければ、数十万円どころでは済まない可能性があります。
FD3Sの維持費を抑えるなら「予防整備」が重要
FD3Sを長く維持するために重要なのは、壊れてから直すではなく、
壊れる前に点検することです。
特に、
水温
オイル
圧縮
異音
オイル漏れ
このあたりは日常的に意識しておきたいポイントです。
FD3Sの維持費まとめ
ここまでFD3Sの維持費について解説してきました。
2026年8月時点で考えると、FD3Sの年間維持費は約45万〜70万円程度
をひとつの目安として考えるといいでしょう。
月額なら、約3.8万〜5.8万円程度です。
ただし、これは大規模修理を除いた目安です。
FD3Sの場合は、通常維持費+修理・予防整備費
という2つに分けて考えることが重要です。
FD3Sの維持費まとめ
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 自動車税 | 45,400円/年 |
| 重量税 | 37,800円/2年 |
| 自賠責 | 17,650円/24か月 |
| ガソリン | 年間約10万〜25万円 |
| 任意保険 | 個人差大 |
| オイル等 | 年間3万〜6万円程度 |
| 通常の維持費 | 年間45万〜70万円程度 |
| 大規模修理 | 数十万〜100万円超もあり |
※税額・保険料は条件や制度改定によって変わる場合があります。
FD3Sは「維持費の高い車」ではなく「維持する覚悟が必要な車」
FD3Sは、今となっては貴重なロータリースポーツカーです。
だからこそ、
「安く乗ろう」
と考えるより、
「きちんと維持して長く乗ろう」
と考えたほうがいいと思います。
年間50万円前後。
そして、修理用として30万〜50万円程度。
このくらいの余裕を持っておけば、FD3Sとのカーライフはかなり安心できます。
何より大切なのは、
「壊れたら直す」ではなく「壊れる前に気付く」こと。
これがFD3Sを長く楽しむための一番のポイントです。
よくある質問|FD3Sの維持費
Q. FD3Sの維持費は年間いくらですか?
年間45万〜70万円程度をひとつの目安として考えるといいでしょう。
ただし、修理費が発生した場合はこれを大きく超える可能性があります。
Q. FD3Sの自動車税はいくらですか?
基本税額は39,500円ですが、FD3Sは13年を超えているため、実際の納付額は45,400円/年を基本的な目安として考えます。
ロータリーエンジンは税制上の総排気量の扱いが特殊で、FD3Sは1,500cc超〜2,000cc以下の区分になります。
Q. FD3Sは月いくらあれば維持できますか?
通常の維持費だけなら月4万〜6万円程度がひとつの目安です。
ただし、修理費まで考えるなら、
月6万〜7万円程度
を車のために確保できると安心です。
Q. FD3Sは故障しやすいですか?
すべてのFD3Sが故障しやすいとは言えません。
ただし、2026年現在ではすべてのFD3Sがかなり年数を経過しているため、経年劣化した部品が存在する可能性があります。
車両状態によって維持費は大きく変わります。
Q. FD3Sのエンジンオーバーホールはいくら?
状態によって大きく変わりますが、数十万円から100万円を超えるケースもあります。
KEN97 GARAGEでは、FD3Sのエンジンオーバーホール費用について詳しく紹介しています。
Q. FD3Sを中古で買うなら何を確認すればいい?
車両価格だけではなく、
- エンジン圧縮
- 冷却系
- オイル漏れ
- タービン
- 足回り
- ブレーキ
- 電装系
- 修復歴
- 整備履歴
などを確認することをおすすめします。
特にエンジン状態が気になる場合は、圧縮測定を検討しましょう。
最後に
FD3Sは、決して維持費の安い車ではありません。
でも、
「それでもFD3Sに乗りたい」
と思わせてくれる魅力があります。
13B-REWのロータリーサウンド。
ツインターボの加速。
美しいボディライン。
リトラクタブルヘッドライト。
そして、今では貴重になった「ロータリーエンジン搭載のFRスポーツカー」という存在。
維持費を理解して、必要な整備をして、無理のない予算を準備する。
それができれば、FD3Sは今でも十分に楽しめるクルマです。
FD3Sを長く乗るなら、「安く維持する」より「壊れる前に維持する」。
これが一番大切だと思います。
この記事の情報は2026年8月17日時点で確認した税制・法定費用等を基準にしています。
自動車税、重量税、自賠責保険料などは今後変更される可能性があります。また、任意保険、ガソリン代、整備費、修理費は車両状態や契約内容によって異なります。
FD3Sの維持費は個体差が非常に大きいため、購入・整備の際は実車の状態を確認してください。
最終更新:2026年8月17日

