「また大雨か……」
最近、そんなふうに感じることはありませんか?
2026年9月7日現在も、台風第24号や前線の影響で、日本の東日本・東北などでは大雨への警戒が必要な状況になっています。
気象庁によると、9月7日は東日本や東北地方の太平洋側を中心に、雷を伴う非常に激しい雨や猛烈な雨が降り、大雨となる所があるとされています。
そして、ここで考えてほしいことがあります。
あなたの家では、大雨が降ったとき「誰が・いつ・何をするのか」を決めていますか?
防災というと、
- 防災リュックを買う
- 水を備蓄する
- 懐中電灯を用意する
- モバイルバッテリーを充電する
という「物」の準備を思い浮かべがちです。
もちろん、それも重要です。
でも、それだけでは足りません。
本当に重要なのは、
災害が起きる前に、家族全員が「次に何をするのか」を知っていること。
そのためにおすすめしたいのが、
「家族防災会議」です。
なぜ「家族防災会議」が必要なのか?
災害が起きてから、
「どうする?」
と相談している時間はありません。
例えば、夜に突然スマートフォンから防災通知が届いたとします。
「大雨です。避難したほうがいいの?」
「どこに逃げる?」
「子どもは?」
「おばあちゃんは?」
「車はどうする?」
「誰が荷物を持つ?」
「そもそも避難所はどこ?」
ここから話し合いを始めていたら、判断が遅れてしまう可能性があります。
だからこそ、
平常時に決めておく。
これが大切です。
国土交通省も、家族や一人ひとりが災害時に取る行動を事前に決めておく「マイ・タイムライン」を防災対策として紹介しています。
家族防災会議で決めるのは「5つ」だけ
難しく考える必要はありません。
まずは、この5つを家族で決めてください。
① いつ避難するのか
② 誰が何を担当するのか
③ どこへ避難するのか
④ どうやって連絡を取るのか
⑤ 何を持って出るのか
これだけでも、防災計画はかなり具体的になります。
①「いつ避難するのか」を決める
ここが一番重要です。
「危なくなったら避難する」
では曖昧すぎます。
家族で、
「この状態になったら避難開始」
と決めておきましょう。
例えば、
「自宅周辺に避難情報が出たら確認する」
「川の水位が上がってきたら早めに移動する」
「夜になってからではなく、明るいうちに避難する」
などです。
特に現在の防災情報では、警戒レベル4までに危険な場所から全員避難することが重要とされています。政府広報も「警戒レベル4=危険な場所から全員避難」と案内しています。
つまり、
「まだ大丈夫だろう」
と待ち続けるのではなく、
危険になる前に動けるルールを家族で決めておく。
これがポイントです。
②「誰が何をするのか」を決める
ここが今回、一番伝えたい部分です。
災害時に、
「誰かがやってくれるだろう」
となってはいけません。
例えば、こんな感じです。
| 担当 | やること |
|---|---|
| 父 | 気象情報・避難情報を確認 |
| 母 | 防災バッグ・貴重品を準備 |
| 子ども | 自分の持ち物を準備 |
| 祖父母 | 避難準備・服薬確認 |
| 車担当 | 車の移動・燃料確認 |
| 連絡担当 | 親族へ安否連絡 |
家庭によって役割は変えてください。
重要なのは、
「誰がやるか」を決めること。です。
③「どこへ避難するのか」を決める
「避難所に行けばいい」
だけではありません。
自宅周辺の災害リスクによって、取るべき行動は変わります。
まず確認したいのが、
ハザードマップです。
国土交通省・国土地理院の「ハザードマップポータルサイト」では、洪水、土砂災害、高潮、津波などのリスクを地図上で確認できます。
家族で実際に地図を開いて、
「ここが自宅」
「この道を通って避難する」
「この場所は水が来る可能性がある」
と確認してください。
④「家族との連絡方法」を決める
災害時には、
- 電話がつながらない
- スマートフォンの電池が切れる
- 通信障害が起きる
- 家族が別々の場所にいる
という可能性があります。
だから、
「連絡が取れなかった場合どうするか」
まで決めておきます。
例えば、
「電話がつながらなかったら○○避難所へ行く」
「LINEが使えなかったら災害用伝言サービスを利用する」
「学校・職場から直接避難する場合は家族に連絡する」
などです。
「連絡が取れない=パニック」
にならないよう、あらかじめルールを作っておきましょう。
⑤「何を持って避難するのか」を決める
ここも家族会議で決めておくと強いです。
最低限、
- 水
- 食料
- モバイルバッテリー
- スマートフォン
- 懐中電灯
- 常備薬
- 身分証
- 財布
- タオル
- 雨具
- 衛生用品
などを確認。
さらに、
「家族それぞれが自分のバッグを持つ」
というルールにしておくと、1人に負担が集中しません。
車を持っている家庭は「車」も防災計画に入れる
KEN97 GARAGEを読んでいる人なら、ここも重要だと思います。
大雨が予想されるとき、
「車をどこに置くのか」
も事前に決めておきましょう。
特に、
- 河川の近く
- 低い土地
- 地下駐車場
- 浸水しやすい場所
などに車を置いている場合は注意が必要です。
「雨が強くなってから車を移動させよう」
では遅れる可能性があります。
大雨が予想される段階で、
「この条件なら車を移動する」
という基準を家族で決めておきましょう。
KEN97 GARAGEでは、台風への備えについても詳しくまとめています。
こちらも合わせて読んでおくと、防災準備を具体化しやすくなります。
家族防災会議は「15分」でいい
「防災会議をしてください」
と言われても、
「そんな時間ないよ」
と思うかもしれません。
でも、最初から完璧な防災計画を作る必要はありません。
まずは15分で十分です。
家族防災会議・15分版
1〜3分
「大雨が来たらどうする?」
と家族に質問。
↓
4〜6分
ハザードマップを確認。
↓
7〜9分
避難場所と避難ルートを決める。
↓
10〜12分
「誰が何を持つか」を決める。
↓
13〜15分
「この状況になったら避難する」という基準を決める。
これだけでも違います。
「もし○○なら、△△する」と決めておく
防災では、行動を具体的にしておくことが重要です。
例えば、
もし警戒レベル4が発令されたら、危険な場所にいる家族は避難する。
もし夜間に大雨が予想されるなら、暗くなる前に避難を判断する。
もし家族と連絡が取れなかったら、事前に決めた避難場所へ向かう。
もし車を置いている場所が浸水する可能性があるなら、早めに移動する。
こうやって、
「もし○○なら → △△する」
という形にしておくと、災害時の迷いを減らせます。
「防災グッズ」より先に「防災ルール」を作ろう
もちろん、防災用品も必要です。
しかし、
防災グッズを大量に買っただけでは、防災計画にはなりません。
大切なのは、
情報 → 判断 → 行動
を家族の中でつなげることです。
例えば、
「大雨の予報」
↓
「父が気象情報を確認」
↓
「母が防災バッグを準備」
↓
「子どもが自分の荷物を準備」
↓
「車を安全な場所へ移動」
↓
「危険な場所にいる家族は早めに避難」
というように、役割をつなげます。
これが家族防災計画です。
「大丈夫だろう」が一番怖い
災害の怖さは、
「いつもの雨と同じだろう」
と思ってしまうことです。
しかし、大雨は短時間で状況が変わることがあります。
2026年9月7日の気象庁の資料でも、東日本や東北では非常に激しい雨や猛烈な雨、線状降水帯によって大雨災害の危険度が急激に高まる可能性が示されています。
だからこそ、
「雨が降ってから考える」のではなく、「雨が降る前に決める」。
これが重要です。
今日、家族でこの5つだけ決めてください
最後に、これだけは家族で話してください。
家族防災会議チェックリスト
☐ どこへ避難する?
☐ いつ避難する?
☐ 誰が何をする?
☐ 家族と連絡が取れなかったらどうする?
☐ 何を持って避難する?
そして、もう一つ。
☐ 車をどうする?
車を所有している家庭では、これも追加しておきましょう。
防災は「災害が起きてから」では遅い
災害が起きた瞬間に家族全員が冷静に判断できるとは限りません。
だからこそ、
平常時に決めておく。
これが家族防災の基本です。
防災会議は、特別な道具も必要ありません。
家族が集まって、
「大雨が来たらどうする?」
と話すだけでもいい。
そして、
「いつ、誰が、何をするのか」
を紙やスマートフォンに残しておく。
それだけでも、いざというときの行動は大きく変わります。
「うちは大丈夫」
ではなく、
「もし来ても、うちは動ける」
という状態を作っておきましょう。
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