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RX-7 FD3Sがエンジンブロー!原因はサイドシール固着|オーバーホール費用と復活までの全記録

RX-7 / FD3S

RX-7 FD3Sが突然エンジンブロー|走行12万kmでの出来事

2021年5月2日、私のRX-7 FD3S(走行距離は約12万km)が突然エンジンブローしました。オイル交換や定期メンテナンスは欠かさず行っていましたが、それでもロータリーエンジンの寿命は前触れなくやってきました。

この記事では、

  • エンジンブロー当日の症状
  • 圧縮測定の結果
  • ブローの原因
  • オーバーホールの内容と期間
  • かかった費用
  • 復活までの流れ

を実体験ベースで詳しくまとめています。FD3S・ロータリーエンジンのオーナー、これから中古のFD3Sを検討している方の参考になれば幸いです。

【関連】RX-7(FD3S)オイル交換の実体験|走行距離が少なくても劣化する理由とローター錆び対策

内容費用
エンジンOH○万円
クラッチ交換○万円
メタポン交換○万円
ブレーキOH○万円
車高調○万円
合計○万円

※費用は実際の金額をご自身で入力してください。

エンジンブローの原因【結論】リアローターのサイドシール固着

今回のブローの原因は、リアローター側のサイドシールが固着し、圧縮が低下したことでした。

その結果、以下のような症状が出ていました。

  • アイドリングが不安定になる
  • アフターファイヤーが連発する
  • エンジンストールを起こす
  • 負圧が低下する

ロータリーエンジンは、長期間動かさずにいるとローター周りのシール類が固着しやすいと言われています。今回もその典型的なパターンでした。

ブロー当日の症状|アフターファイヤーとエンジンストール

2021年5月2日、ゴールデンウィークのことでした。早朝6時前にエンジンをかけ、油圧・油温・水温・負圧をいつも通り確認して出発。チームのツーリング仲間との集合場所までは、高速道路を5速3000回転で快調に走り、約1時間半で到着しました。

次の目的地へ向かう途中から様子がおかしくなり、次第にアフターファイヤーが連発するようになりました。信号や一時停止のたびにアクセルを煽っていないとエンジンがストールしてしまうほどで、明らかに異常な状態でした。

エンジンをかけ直すと、朝は0.5あった負圧が0.4を切っていました。仲間にスロットルなどを見てもらいましたが改善せず、知り合いの整備工場へ向かうことになりました。

圧縮測定の結果|フロントは正常、リアは終わっていた

整備工場でまず疑ったのは補機類やスロットルセンサーでしたが、念のため圧縮を測定してもらいました。

  • フロート側:数値のバラツキもなく、走行距離の割にきれいな状態
  • リア側:ローターは傷だらけで、いわゆる「片肺」の状態

片肺のまま走行を続けていたことになり、オーバーホールが確定しました。途中で止まったり白煙・黒煙を吹かなかっただけ良かったと言えるかもしれません。

なお、ロータリーエンジンは車種によって片肺時の挙動が異なるようです。

  • FC3S:片肺になった時点で走行不能になりやすい
  • FD3S:片肺でもある程度は走行できる(長くは無理)
  • SE3P:片肺だとエンジンが熱くなると走行不能になりやすい

発覚した他の不具合|メタポン漏れ・クラッチ・足回り

エンジンをばらしてみると、他にも複数の不具合が見つかりました。

メタポン周辺 バンジョーボルトやエレメント取り付け部分からのオイル漏れに加え、メタポン本体からもオイル漏れが発生していました。油圧が通常6程度まで上がるはずが4以上上がらなかった原因はこれでした。

クラッチ クラッチも交換時期を迎えていたため、この機会に強化クラッチ(EXEDY/HKS)への交換を検討しました。

足回り 以前から感じていた「フワフワ感」の原因は、リア両輪のブレーキ固着とフロントベアリングの異常でした。車高調も抜けているように感じましたが、実際はへたりが原因で、この機会に交換することにしました(HKSハイパーマックス/BLITZ/CUSCOなどを比較検討)。

オーバーホールの流れと期間まとめ

実際にかかった期間は以下の通りです。

内容日付
エンジンブロー2021/5/2
エンジン下ろし2021/5/18
エンジンばらし2021/5/28
部品が揃い始める2021/6/21
エンジン組み上げ2021/7/8
Power FCセッティング2021/7/22
リアバンパー着手2021/7/31
板金・ディフューザー2021/8/2
ブレーキOH&サス装着2021/8/13
納車2021/8/28

ブローの発覚から納車まで、約4ヶ月弱かかった計算になります。パーツの手配状況や整備工場の混雑具合によって前後しますが、ロータリーのフルオーバーホールを検討する際の目安にしてください。

交換・修理した箇所一覧

今回のオーバーホールで実施した内容は以下の通りです。

  1. エンジンオーバーホール(サイドハウジング新品交換)
  2. イグニッションコイル交換
  3. メタポン交換
  4. クラッチ交換
  5. ソレノイドバルブ修理(破損1箇所)
  6. スロットルセンサー交換(中村屋デジタルスロットル)
  7. マフラー交換(車検対応・柿本改)
  8. コンピューター交換(Power FC)
  9. ブレーキオーバーホール
  10. 足回り交換(BLITZ車高調)
  11. リアバンパー交換(イングス→純正)
  12. ディフューザー取り付け

エンジン単体のオーバーホールだけでなく、油圧低下の原因となっていたメタポンや、劣化していた足回り・ブレーキ類もまとめて手を入れることで、今後の安心感を優先した内容になっています。

オーバーホールにかかった費用まとめ

実際にかかった費用の内訳です(記事冒頭の表と同じ内容です)。

内容費用
エンジンOH○万円
クラッチ交換○万円
メタポン交換○万円
ブレーキOH○万円
車高調○万円
合計○万円

※金額はご自身の実際の記録に沿って入力してください。ここに正確な金額を入れることで、「FD3S オーバーホール 費用」で検索した読者が最も知りたい情報に答えられます。

ロータリーエンジンをブローさせないための予防策

今回の経験から感じた、ロータリーエンジンと長く付き合うためのポイントです。

  • オイル交換は距離だけでなく期間(3ヶ月に1回など)でも管理する
  • 走行していない期間が続く場合も、定期的に1時間以上のドライブを行い、ローター周りのシール類の固着を防ぐ
  • 圧縮測定を定期的に行い、フロント・リアの数値差に注意する
  • 負圧・油圧など普段のメーター確認を習慣にし、わずかな変化にも気づけるようにする

【関連】圧縮測定のやり方FD3Sにおすすめの車高調5選

【番外編】OHのついでに手を入れた外装まわり

エンジン以外にも、この機会に手を入れた部分があります。

マフラーを車検対応品(柿本改)に交換したところ、装着していたイングス製リアバンパーとの相性が悪くなったため、純正バンパーに戻してディフューザーを取り付けました。あわせてテールランプもユーロ仕様から純正後期仕様に変更し、レーシングカーのような見た目に仕上がりました。

また、新品交換で外したハウジング・ローターは、記念にオブジェとして持ち帰り、綺麗に磨き上げています。

まとめ|ロータリーとの付き合い方

走行12万kmでのエンジンブローは、ロータリーエンジンに乗る以上避けて通れない出来事のひとつだと感じています。今回の原因はリアローターのサイドシール固着でしたが、日頃のオイル管理や定期的な走行、こまめな圧縮測定・数値チェックによって兆候をつかめる部分もあります。

このFD3Sはその後もタービンブローなどのトラブルを経験しながら、現在まで乗り継いでいます。あわせてこちらの記事もご覧ください。

これからFD3Sの購入を検討している方は、FD3S購入チェックシート(印刷用)もあわせてご活用ください。